パソコンの購入で悩むことの1つに、液晶ディスプレイ画面のサイズがあります。
「フルHD」「WXGA」などパソコンを選ぶ際に見かけることがありますが、これって一体何なのという方も多いはず。これらは画面解像度と呼ばれるものです。今回は、そんな画面解像度について解説します。
画面解像度とは、画面に表示される“点の数”
液晶ディスプレイの大きさには「型(インチ)」「解像度(ドット)」の2種類の単位が存在します。
「15.4型ワイド」などと表わされている「型(≒インチ)」は単純に見た目の大きさを示します。
これに対して「1024×768」と表記されているのが、「解像度」と呼ばれる一つの画面でどのくらい表示できるのかを示している単位です。肌で例えるならばキメの細かさ。解像度が高ければ見た目の印象もよくキレイと感じます。
パソコンで解像度が高いと何がよいかというと、一度に多くの情報を閲覧できるという点があります。
下の図は、Yahoo!のサイトです。このサイトは横幅が1000ドットでできているため、1024ドットの画面であれば、すべて見ることができますが、赤枠の800ドットであると右側の画像やメールが切れてしまいます。
また、大きな解像度(1024×768ドット)であればスクロールすることなく、下まで見ることができます。
解像度が高いパソコンを買えばよいのか?
では、この解像度が高くなればよいのか?というとそうとも限りません。
インチが大きい画面で、解像度が高いのは何も問題ないのですが、インチが小さい小型のノートパソコンで解像度が高い場合は、多くの情報を表示されてよいのですが、「肝心の文字が小さすぎて見えない」「閉じるボタンが小さすぎてクリックしにくい」などの不便な点もでてきます。
また、高解像度になると消費電力もあがるため、ノート型パソコンの場合、消費電力も大きくなってバッテリーの持ち時間が少なくなるといったデメリットも発生しますので不要な解像度の高さはデメリットにつながる場合もあります。
テレビやDVD視聴を考えるならフルHD以上がオススメ
美しい映像で話題の「地上デジタル放送」や「ブルーレイディスク」は、「フルHD」で配信されています。
フルHDとは、解像度の規格名で「1920×1080」の解像度を表します。フルHDより小さい解像度の液晶画面では、美しい映像の魅力を最大限に表すことができません。
もし、パソコンでテレビやDVD視聴をお考えであれば、液晶ディスプレイやノートパソコンの液晶画面を選ぶ際には、解像度に注目し、フルHD以上を選択することがオススメです。
規格名 | 解像度(単位:ドット) | 比率 |
---|---|---|
XGA | 1024×768 | |
SXGA | 1280×1024 | |
WXGA | 1280×768 1280×800 1366×768 |
16:9 |
WXGA+ | 1440×900 | |
WSXGA+ | 1680×1050 | |
UXGA | 1600×1200 | |
フルHD | 1920×1080 | 16:9 |
WUXGA | 1920×1200 | |
QWXGA | 2048×1152 | |
QXGA | 2048×1536 | |
WQHD | 2560×1440 | 16:9 |
WQXGA | 2560×1600 | |
QWXGA+ | 2880×1800 | |
QHD+ | 3200×1800 | 16:9 |
4K (QFHD) | 3840×2160 | 16:9 |
ちなみ、今、話題の「4K」テレビとは解像度のことです。
さらに、液晶ディスプレイのインチ(型)や画面解像度は次ページで詳しく解説しています。