ここでは、パソコン選びに必要な知識としてハードディスクドライブ (HDD) やソリッドステートドライブ (SSD) について解説します。
(前のステップ) パソコン選びのためのパソコンのしくみ/CPU/HDD/メモリ解説
ハードディスクドライブ (HDD) / ソリッドステートドライブ (SSD)
代表的な記憶装置の一つです。
文書ファイルや音楽ファイル、画像ファイル、録画した番組が保存される部品です。メモリと違って、電源を切ってもデータが失われることがありません。
HDD/SSDは何をしているのか?
パソコン上で作成された文書ファイルや音楽ファイル、画像ファイル、録画したテレビ番組の動画など様々なファイルを保存しています。
メモリと違って、電源を切ってもデータが失われることがありません。
HDDとSSDは、どう違うのか?
共通点は、パソコンのすべてのデータをその中に保存している点です。
一方、違う点は、物理的にHDDは箱の中でCDのようなディスクが回りながら読み込み、保存を行っていて、SSDは基盤にデータが保存され、読み込み、保存しています。
HDDは昔からあるパーツで、歴史が長く動作も安定し、価格も抑えられています。一方、SSDは2009年あたりパソコンに搭載されるようになり、処理速度が早いという点から主流になりつつあります。
HDDとSSDは、どちらがよいのか?
HDDとSSDはどちらも長所と短所があり、選択可能な場合には、それらを考慮して選ぶ必要があります。
SSDから見た両者の違いを整理すると次の点です。
SSDは読み書きが早い
データの保存やファイルを開くのが早いだけではありません。これにより、パソコンの起動、終了も早くなります。ここがSSDを選択する一番のメリットになるかと思います。
SSDは消費電力がすくない
SSDの方が消費電力が少ないです。ノートパソコンであれば、バッテリーの持ちがよくなります。
SSDは衝撃につよい
HDDは物理的に中でディスクが回っているため、どうしても衝撃に弱いという性質があります。一方、SSDは基盤にデータを保存しているため、衝撃には比較的強くなります。
SSDは音がしない
やはり、HDDは物理的に中でディスクが回っているため、ディスクの回転音がわずかにします。静かな場所で音を気にされる場合には、SSDの方が静かです。ただ、パーツを冷却するファンの回転音が方が大きいため、音はある程度します。
SSDの方が軽く、コンパクト
HDDは物理的に中でディスクが回っているため、どうしてもサイズが大きくなってしまいます。一方、SSDは基盤にデータを保存するため、コンパクトに作ることが可能です。また、軽いためノートパソコンで持ち歩きが多い場合には、SSDの方が楽です。
SSDの方が価格が高い
上記点で性能的に優れるSSDを選択しない理由の主な点が価格が高い点です。上記点にそれほどこだわりを持っていないのであれば、HDDを選択することをお勧めします。
HDD/SSDサイズ目安
最後に容量がどのくらいあればよいかの判断になるよう、扱うファイルでどのくらいの容量が必要かご紹介します。あくまでも参考までとしてください。
保存するファイル | 必要なハードディスクの容量 |
---|---|
文章ファイル テキストファイル ワード エクセル |
国語辞典一冊分保存しても1GBになるかわからないくらいで、文章はたくさん保存することができます。1~30GBで足りると思います。 |
デジカメ写真 画像ファイル |
写真や絵は文章より重いですが、10GB~50GBで足りると思います。最近は、コンデジでも8GBのSDカードを使用して撮影することもあり、超高画質で写真を撮られている方は、100GBはみておいた方がよいかもしれません。容量が足りなくなったら、あとから外付けHDDを買って、そちらに移すことも可能です。(余談ですが、私も趣味で写真とって保存していますが、保存量は5GBに及びません) |
音楽ファイル | 3000曲で20GB程度なので30GB以上で十分です。 |
動画ファイル テレビを録画 |
HDDで一番場所をとるのが動画です。テレビ番組をどんどん保存していくとあっという間に100GBになってしまいます テレビ録画をメインにつかうパソコンでは600GBなど大容量なモデルもあります。 |
目安HDDサイズからもわかるように、HDDの容量は動画をどのくらい入れるかが決め手になっています。私は本体の内蔵120GBに加え、外部付けHDDの250GBを購入し使っています。外部付けは一本の線でパソコンにつなぐだけなので、取り付けは簡単です。
HDDも外部付けのHDDなら簡単に容量を増やすことができます。外部付けは内蔵のHDDに比べ保存速度が少し遅いので、その点もHDDの選択に考慮してください。